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semスキン用のアイコン01 中新川郡立山町岩峅寺~雄山神社稚児舞 2015 semスキン用のアイコン02

  

2015年 11月 03日

中新川郡立山町岩峅寺の雄山神社の稚児舞を見に行った。この神社は、霊峰立山の山頂の峰本社の雄山大神を奉じたものを、山麓の岩峅寺に社殿を建てて諸祭礼を奉仕するようになったという。その場所が、ここ岩峅寺の雄山神社・前立社壇である。
 この稚児舞は、かつて4月8日の春祭に行われていたというが、昭和56年から11月3日の秋祭に実施されているという。 

 祭り当日は、岩峅寺の公民館から移動を開始する場所へ集まり、行列が出るのが9:30a.m.。稚児の移動は肩車である。
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 宇奈月町の明日法福寺、射水市の加茂神社、富山市の中名熊野神社など、富山県内の稚児舞、あるいは新潟県糸魚川市の能生白山神社、一の宮天津神社の稚児舞楽、根知山寺の例祭などの稚児の行列と同様である。神の子を土に触れさせないという信仰からであろう。パワースポット的な雰囲気の雄山神社へ静かに移動する。
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 さて、拝殿に移動すると稚児は肩車を降り、拝殿内へ。またその他の祭典関係者とともに修祓が行われる。そして11:00a.m.から、舞台へ移動して、稚児舞が行われる。

 まず《鉾の舞》。男児2名による舞で、文字通り鉾を手に持って舞われる。
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 これは言うまでもなく、舞楽の最初の演目である《振鉾》であろう。舞楽系の民俗芸能は大抵、最初に行われる。

 続いて、女児による《浦安の舞》が挿入される。
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 男児の稚児舞は篠笛と太鼓の生の奏楽であるが、こちらは録音が流される。

 次は《小稚児の舞》。男児2名によるもので、手に扇を持っての舞である。
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 腰をかがめて扇を振る感じは、どうしても農作業をイメージさせるが、実際はどうなのだろう。結構、大きな動きの舞である。 

 次は、女児による《立山の舞》。
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 これも録音で伴奏が流される。これは立山のオリジナルである。

 最後に《大稚児の舞》。男児4名による舞である。
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 手には扇を持つ。紫地の大稚児と赤地の小稚児が入れ替わるように舞う。特に跳躍する所作が多い。
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 子どもらしく元気にジャンプすると、境内のカメラマンは一斉にシャッターを切る。

 こうして12:00前には、舞のすべてが終了となる。そして再び、肩車によって稚児が移動し、公民館で終了となる。

 立山といえば修験道の山でも知られる。現在、雄山神社は修験道色、仏教的要素は排されており、《浦安の舞》や《立山の舞》のような巫女舞も挿入され、神道系の芸能に見える。しかし、稚児舞を有するところでは、案外修験道色が見え隠れする。雄山神社では、行列の移動時には法螺貝が登場する。
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 何とも修験道らしい、荘厳な雰囲気さえ醸し出す。すると、現在では稚児舞と巫女舞が同居しているが、本来は別なものであったことが分かる。ちなみに、2つの女児の舞は昭和の初期に取り入れられたという。
 越中の稚児舞も奥が深そうだ。

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by hamadasensho | 2015-11-03 22:28 | 各地のまつり | Comments(0)