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semスキン用のアイコン01 千曲市雨宮の春祭 2015 semスキン用のアイコン02

  

2015年 04月 29日

 千曲市雨宮の雨宮坐日吉神社の春祭が4月29日に行われた。
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 いうまでもなく「御神事踊」で知られる春の祭り。「御神事踊」は3年に1度に行われる。最近では2014年に行われた。「御神事踊」のない年でも祭りは行われている。

 時刻は10:00a.m.、拝殿内で神事が執行される。
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 白衣に白袴の氏子中が集まっておられた。

 一方、神社境内に隣接する「大宮集会所」では「三拍子」が準備をしている。「三拍子」とは御歌、御笛、そして太鼓である。
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 そして11:00a.m.頃、「三拍子」が《雲場》を奏しながら、神社へ向かう。本来は街道筋まで出てから進むようだが、本日は時間の都合上、ショートカットして鳥居へ向かう。そして出迎えを受けてから、拝殿前へ向かっていく。
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 拝殿前に着くと、「三拍子」による奉納が始まる。「御神事踊」のときのように《みそぎ》《こおろし》《踊り仕舞》まで一通り奏される。
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 太鼓の独特な足さばきで優雅に舞われる。笛や歌も本番さながらに奏される。
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 こうして、お昼前頃までの奉納が終わると、拝殿にて参拝の後、終了となる。

 しかし、雨宮はその後がいい。社務所で直会が行われる。ここまでなら普通なのだが、その宴の終盤になると「お慶びの御盃」が上がる。つまり主賓に対して盃を差し上げるが、その時の「お肴」として「御神歌」が上がるのだ。いわゆる「めでためでた」の祝い唄である。そして盃を酌み交わす。
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 そしてお返しもある。この日の「お肴」は《雲場》であった。
 
 この一連の「お慶びの御盃」の行事が松代藩の領地内では「北信流」として、今でも行われている。そして「お肴」は謡曲の「小謡」である。主客が変わって盃を差し上げるのは、信州人の宴会の定番「万歳」の伝統になっているのではないか。
 ただ雨宮では「お肴」が「小謡」ではなく、「御神事」で歌われてきた《御神歌》や《雲場》なのだ。松代藩と雨宮の御祭礼との関係は昔から言われている。祭礼の日には、雨宮から行列を組んで、松代場内で「御神事踊」を演じたのだそうだ。そんな松代との関係から、雨宮の盃事と「北信流」との関係を知りたいものだ。




 

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by hamadasensho | 2015-04-29 22:59 | 北信濃のまつり | Comments(0)