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semスキン用のアイコン01 魚津市小川寺の獅子舞 2014 semスキン用のアイコン02

  

2014年 03月 12日

 以前から気になっていた富山県魚津市小川寺の獅子舞に出かけた。小川寺とは地名で、祭りは千光寺観音堂と隣接する白山神社で行われる、神仏混交時代の名残を留めた祭りである。
 千光寺はかつて16坊あったというが、天文20年(1551年)、長尾景虎の魚津城を攻めの際に13坊が焼失したといい、存続しているのは観音堂と、心蓮坊、光学坊、蓮蔵坊の三坊だそうだ。
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 自分が訪ねた祭りは、毎年定日の3月12日の春の祭りだ。その他、10月12日の秋祭り、1月第4日曜日の火祭りなどで行われるという。

 獅子は二人立ち、そして天狗1人、ばば面2人、あねま面1人からなる。 宝永年間(1704~1710)以後に現在の形になったという伝承がある。

 祭りは午後2:00頃から、まず白山神社での神事から。
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 神職による祝詞奏上等が行われる。

 午後2:30頃からは観音堂で読経が聞こえる。そして白山社下の神輿堂前に準備された六角の神輿に、神職が鏡を遷し、修祓を行う。
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 午後3:00頃になると、白山社の石段を、獅子等の役が上ってくる。
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 まず旗を持つ子どもが出る。
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 そして天狗、ばば、獅子、あねまと続く。
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 神職に続いて、宮総代、神輿が出て行く。
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 白山社から観音堂に進むと、神輿は本堂前に置かれ、その他は時計回りに観音堂を回る。この日は雪のため、観音堂周囲の回廊を回っていった。

 まず天狗。
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 近くで見るとこんな感じ。
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 続いてばば面。
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 もう1人のばば面。
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 そして獅子。
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 面の最後はあねま面。
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 近くで見るとこんな感じ。
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 4周すると、一端観音堂の前に集まり、神輿のところで神職による修祓がある。
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 このあと3周する。これで全部で「七度半」回るということになる。新潟県糸魚川市能生の白山神社の春祭りでも「七度半の使い」という行事があり、伏木一宮の春祭りで、神輿が境内を3周するがかつては「七度半」であったという。神仏混淆のおり、仏神の行き来の時、こうした行事があったものだろうか。

 すべて済むと、再び観音堂前で修祓、ふたたび白山社前まで移動し、そこでも修祓、拝礼を済ませ、行事がすべて終わりとなる。

 しかし、獅子に頭を噛んでもらおうという参詣者が集まり、幸せを願う山里の人々の様子が何ともいい。
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 こうして午後3:30頃終わりとなった。芸態としては素朴なものであるが、神社と観音堂を往復する神仏混淆の時代の名残を見ることができる貴重なものだ。山里で絶やされることなく続けてこられたすてきな獅子であった。
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by hamadasensho | 2014-03-12 22:06 | 各地のまつり | Comments(0)